教育実習に対する個人的な感想
CCS Advent Calendar 2020
こちらの記事はCCS Advent Calendar 2020 4日目の記事です。
前日はこちら↓↓↓
院試TOEIC、大学受験の貯金が残っているうちに受けたモノをそのまま使ってしまいましたね……。
はじめに
皆さんこんにちは、マナ板です。
今年度9月末から10月初めにかけて、教育実習に行かせていただきました。
どこまで細かく書いていいものなのか迷いどころなんですが、怒られない程度に細かく書こうかな、と思います。
学校によって、何より本人のやる気と性格と適性度合いによって教育実習に対する感じ方はガラッと変わってくるとは思いますので、今後実習に行かれる方は以下の内容は参考程度にお考え下さい。あくまで"マナ板の場合"です。
事前情報としましては、
・私は中高理科一種免許取得予定の物理学科4年
・母校での教育実習
・母校は中高一貫の私立校
というのはあった方がよいかと思いますので、先に述べておきます。
実習開始まで
大学3年の春
私は4年生での実習を希望していたため、実習の本格的な準備が始まったのは大学3年の春でした。
大学側でガイダンスがあり(4月初旬)、それぞれ実習先に連絡をとるように指示されましたので、実習先つまり母校へ教育実習のお願いをするため、まずはお電話をいたしました(5月初旬/ちなみに5月はわりと遅い方だと思います。ガイダンス終わったら速攻連絡しましょう)。
基本的には中学免許を取得する方は中学校に、高校免許を取得する方は高校へ実習に向かいますが、法令上はどちらで実習をしても免許を取得することが出来ます。私の場合はどちらも取得する上に母校が中高一貫校なので、特に迷わず母校へ連絡を取りました。
母校で実習を受ける方が多いのかなと思いますが、場合によっては断られてしまうこともあります。私の実習先でも実習に参加するためにはいくつか条件がありました。断られると心に来ますし、そのあと実習先を新たに探すのも大変ですから、できれば母校とはそれまでにも繋がりをもっていくようにしておき、本当に母校で実習が受けられるのかをそれとなく確認できておくと嬉しいですね。
お電話をしたあとは、スーツに身を包んで学校で正式に依頼をします(7月)。
7月にスーツ、めちゃくちゃ暑いです。死ぬかと思いました。あと印鑑忘れてめちゃくちゃ焦りました。途中で文具店を見つけられたので勝利です。
依頼文を提出して、実習科目や実習期間を確認します。私の場合は高校物理を選択し、翌年の6月頃に実習予定でした(この時点では……)。
ガイダンスでも説明がありますが、中学免許か高校免許かで必要な実習日数が変わります。また、祝日を挟む場合や土曜授業の有無などで日数のカウントが変化するので、ここでちゃんと確認しましょう。「いや~、実習校側がそのへんちゃんとしてくれてるでしょw」は通じません。実習校側は結構そのあたりの条件をきちんと把握していない場合もあります。というか大学によっても少しずつ単位取得の条件が違うので実習校側も「これでちゃんと単位とれる?」と、実習生に確認をとっているのです。確認を怠って困るのは自分です。
少なくとも私の実習先はすごく融通が利いて、1,2日伸ばしたり縮めたりしてそれぞれの実習生がきちんと単位がとれるように調整してくださるようでした。終わってから「やっぱり足りませんでした!」は実習生も実習先も大変ですからね。
ここまでやると、残りは書類をせっせと大学に提出したりするだけで、3年のうちにやらねばならないことはありません。翌年の春まで連絡を待つのみです。
大学4年の春~夏
春になったので連絡が来る……と思いきや、世界はそんな場合ではなくなっていました。
実習行けるのか……?と不安になった4月中旬に大学側から「7月末までは実習に行かないでください」との連絡があり、ひとまず実習先にお電話。
とはいえ、実習先も4月時点では教育実習よりもまず学校の生徒対応・保護者対応の方がお忙しかったでしょう。当然「実習については何も決められていなくて……」との返答でしたので、決まるまで連絡を待つしかなく、不安な日々を過ごしました。
しばらくすると(5月くらいだったかな)「6月は実習を行いません。9月以降に行う場合は連絡しますが、まだわかりません」とのお電話があり、またまた連絡待ちの日々。
そして7月末、「9月終わりから実習やります!」とお電話がやってきて、ようやく心配事が一つ減りました。私が連絡をもらう頃には周りの同期はもう日程の決まった人が多かった気がします。
私は幸運にも実習をフルで行うことが出来ましたが、今年度は中止や短縮になった学校もありました。文部科学省もその辺を考慮して、なるべく免許が取得できるように実習期間の弾力化なども行っていたようです(あんまり詳しくは知らないのです……すみません……)。
実習前打ち合わせ
9月に入ると、実習を取りまとめている先生ではなく、教科の指導教員の方から連絡が入りました。私の指導教員は高校生だった頃の担任の先生だったので少しばかり安心しました。
その後、実習先へ向かって指導教員と打ち合わせ。実習先に着くまではガチガチに緊張していましたが、着いてしまえば先生方は見知った顔ばかりだし、思い出話にも花が咲き、リラックスした雰囲気でお話ができました。異動の少ない私立校での母校実習はこのへんが有難いところです。
打ちあわせでは担当クラスや授業実習で担当する範囲、注意事項などを確認しました。クラスの雰囲気や普段の授業ペースなどを先に聞けると実習までに色々と準備ができますから、不安なことや質問があれば沢山聞いておくといいと思います。
打ち合わせ前までは自分の高校物理の教科書が手元に残っていたので、それを参考にすればいいかなと思っていたのですが、現行の教科書を見せていただいたら想像以上に改訂が入っていてビックリしたので、許可が下りればお借りするかコピーさせていただくなどして、現行の教科書を手に入れた方がいいかなと思います。
私は教科書に加えて教員用の資料などもお借りできて、コレがめちゃくちゃ役立ったので借りれるものは借りちゃいましょう。
それから、これも感染症対策のためなのですが、「生徒実験はできません」「生徒間での話し合いも避けてください」など、授業をつくるにあたっていくつか制限がかけられました。来年度の実習あたりまでは同じような制限のかけられる学校もあるかもしれませんね。他の学校で実習を受けた方に話を聞くと、全然制限がなかった、コロナ対策なんて大してしてなかったというところもありましたので、行った時期や地域にも寄ると思います。
実習直前にやったこと
打ち合わせを終えてから実習が始まるまでは、いただいた資料をもとに授業を作りつつ、必要な物資を揃えていきました。
買ったものなんかはあとで書くとして、ここでは特に授業準備についてを詳しく。
打ち合わせの時点で何コマ授業をして、ペースはどれくらいで、というお話があったので、それに合わせてまず教科書を熟読しつつ授業内容を具体的に考えていきました。
私は個別指導塾でバイトをした経験はあるものの、対多人数の授業はやったことがありませんでした(模擬授業などを行う機会にも恵まれず……)。また大学の90分授業に慣れていたのもあって「50分で話せることってこんなもん」という感覚がないのが初めの問題でした。自室で一人寂しく模擬授業らしきことを何度か行って時間を計測し、50分でどれくらいのことが出来るのかを確かめながら全授業分の板書案や指導案を作成しました。
学習指導案については書いたこともなければきちんと指導を受けたこともなかったので、ネットにいくらでも転がっている指導案をいくつも見て真似をし、どうにかこうにか形にすることを目指しました。
結局ここで作った指導案のほとんどは実習中に大幅な変更が入っていき、原形をとどめなくなっていくのですが、それでも実習までにできる限りの準備をしておくのは重要かと思います。0から始めるのと1から始めるのでは大きな差があります。実習中は忙しいですからね。
実習中に指導案などについて詳しい先生から指導を受けることもできましたし、指導案に対する指導を受けたことがない旨を伝えたら丁寧に添削してくださいましたので、ここで完璧なものが出来ていなくてもなんとかなるとは思います。
それから、体調管理はしっかりと。
特に私はそれまで深夜に寝て昼起きるような生活だったので、実習前には早く寝て朝から起きるようにして生活リズムを整えました。
実習
実習1週目
実習初日は打ち合わせ以上に緊張しました。とはいえ、打ち合わせのときの雰囲気を思い出せばそこまで気張らなくても大丈夫……と自分に言い聞かせて出勤。
実際先生方は優しい方ばかりでしたし、(卒業後に頻繁に遊びに行っていたのもあってか)私のことを覚えてくださっている先生方も多かったので、変に緊張し続けることもなく、実習に集中することができました。
私は必要なかったのでどこのタイミングでお渡しするものなのかイマイチよく分かってませんが、実習先によっては謝礼金が必要だったりするとか。大学側から送られてきた資料を見る限りだと初日に渡すものなのかしら?
1週目は実習生全体で指導を受けたり、いろんな先生方の授業を見学させていただいたりしながら、翌週から始まる授業実習に向けて準備を進めました。
生徒実験が出来なくなった影響で物理室が常時空き教室になっており、そこで実験器具をいじりながらこもって作業できたのは幸運でした。
先生方のサポートも手厚く、指導教員どころか物理教員全員が私のために色々と手助けしてくださったので大変ありがたかったです。放課後でも模擬授業に付き合ってくださり細かく指導していただけましたし、出張中にも関わらずリモートでアドバイスしてくださる先生もいて、本当に恵まれたな私は……と思いました。
先生方との関係性が良かったのもありますが、私は気になったこと・不安なことは遠慮なく申し出るようにしました。即時解消されることのほうが多かったですし、不安なまま動くよりもずっと良かったと思います。先生方は大変だったかもしれません()
環境ガチャ、大勝利です。
実習中の早いうちに信頼できる先生を何人か目星付けておくと安心かもしれません。母校実習だとコレもサクッと出来る……というか行く前から目星付いているのが勝利ポイント……。
実習2週目
実習2週目からは授業実習が始まり、生徒との交流も増えました。
生徒と交流については本当に何も書けないので(書いてはならないので)、省略。良い子たちばかりで楽しかったことだけお伝えしておきます。
ちなみに事前指導や色んな教育実習関連のサイトを見ると「生徒の名前と顔はいち早く全員覚えましょう!」「クラスの生徒たちの名前は少なくとも3日目までには覚えましょう!」などと言われますが、コレは無理です。え、無理だよな?
生徒の顔写真や名簿は基本外に持ち出せるものではありませんし、授業やHRの時間だけで40人の名前を覚えることのできる人間はそんなに多くないと思います。「よーし!授業中に名前覚えちゃうぜ~!」という余裕のある実習生ってそんなにいるんでしょうか……?
え、それとも出来なかったの私だけですか?無能?マジ?3週間で半分が私の限界でしたが?
さて授業実習ですが、私はガチガチに緊張しました。
(これは先生にポロっとこぼしたら不思議がられたのですが)授業を行えば行うほど緊張しました。
当たり前ですが、上手くいかないことのほうが圧倒的に多いのです。そして反省する暇はあれど落ち込む暇はありません。めちゃくちゃに失敗した10分後に授業を行わなければならないこともありました。10分で授業準備と気持ちの切り替えが出来ないと次も失敗します。失敗経験がひたすら積みあがっていってどんどん不安になりました。元々強い自己嫌悪が更に強まりました。
反対に先生方はめちゃくちゃに褒めてくださいました。私の落ち込み具合を察してくださったのかもしれません。自分の体感と周りからの評価との間に大きなギャップが出来て不思議な感覚でした。
色々な先生方に話を聞くと、先生のスタイルによって真逆のアドバイスを受けることもあります。先生方から言われたことを全部こなすのは不可能だなと感じたので、自分のキャラ性やスタイル、重要だと思うこと、なりたい理想像を考えて、アドバイスの取捨選択は適宜必要だと思います。
若手の先生から細かいことまで色々と言われた後、それを聞いていたベテランの先生に「アレとアレは今は出来なくてもいいからね。こっちの方が大事だから次はココだけ意識しようか。初めから全部やろうとしなくても大丈夫だからね」と言われたこともあります。
先生方は実習生の授業がヘッッッッタクソなことを理解していらっしゃいますので、(上手くやろうという気持ちはあった方がいいと思いますが)上手くやれなかったからといって強く叱責されることはないでしょう。
高校時代の顧問には「大丈夫!お前がどんなにダメダメだろうが後で指導教員が全部尻拭いしてくれるから!!」と言われて思わず笑いました(ここで「お前なら大丈夫!」という励ましではなく、こういう言葉をかけてくれるあたり、顧問は私のことをよく分かっている)。実際予定通り授業が終わらなくても、誤って嘘を教えてしまったとしても、先生方があとでどうにかフォローしてくださいます。場合によっては実習生が授業した範囲をもう一度授業するのです。我々が3週間で犯した失敗は実は大したことなかったりします。
落ち込む暇もないことですし、安心して沢山反省し、次に活かすことだけを考えていればよかったなと思います。
授業実習で一番難しかったなと感じたのは時間の管理でした。45分でも55分でもダメで、50分でないといけない。これが想像以上に難しい。
同じ内容の授業を別のクラスで2度ずつ行うことができたのですが、当たり前ながらクラスによって反応が違うので簡単に予定が狂います。さっきのクラスで上手くいったことが次も通用するとは限りません。
私は「臨機応変」がめちゃくちゃ苦手なので、自分の用意してきたいくつかの展開パターンを大きく外れるとものすごく焦りました。でもこの焦りを生徒に悟られたくない……先生として教壇に立っていなきゃいけない……どうにかして授業をまとめて50分にしなきゃならない……。
こればかりは最後の最後まで上手くいった授業はありませんでした。授業中って予想外が溢れています。面白さでもあり、怖さでもありました。
それから、私は身長が150cm程度しかないために黒板の上3分の1が使用不可能で、これがかなりのハンデになりました。同じく身長の低い友人は「どうしても黒板の一番上から使わないと……」と言って踏み台を持ち歩いていましたが、私はそこまでしなくてもいいかな、と板書量の調整をしたりスライドを使用したりする方針で解決をしました。
先生方からは「黒板の上、届く?」という煽りご心配の言葉と、「その身長でよく綺麗に板書まとめるねぇ……」といった煽り褒め言葉をよくいただきました。
1週目よりも忙しい日々を過ごしましたが、睡眠時間はあまり削らないように心がけました。大抵は6時間寝て、5時間未満の日はほとんどなかったと思います(やばい日は3時間切りましたが……)。
事前準備不足や指導教員とのコミュニケーション不足、突然降りかかる不運によって授業内容を直前に変更することになってしまったりして、いつも徹夜に近い睡眠時間になってしまう実習生もいたので、(環境ガチャに勝利できるかが最重要である気もしますが……)なるべく寝られるように日中の動きを工夫した方が良いのかなと思います。
教育実習では授業実習がやはりメインになってくると思いますので、母校実習だと部活動なんかに顔を出したくなったりするかと思いますが、自分のやるべきことを終えてからの方が良いと思います。
私の実習先の場合は先生方の優しさもあってか、雑務がまわってくることはほぼありませんでした(掃除くらいだったと思います)が、他の学校などでは採点などの作業をお手伝いすることなどあるようです。お世話になっている身ですから断りにくいのだろうなとは思いますが、無理をしない程度に……できると……嬉しいですよね…………。
本当に実習って環境ガチャだし指導教員ガチャだし、人によって天国から地獄まであるだろうな、と書きながら思います。
実習3週目
実習3週目に入るとじわじわと実習生の研究授業(精錬授業)が始まりました。色々な先生方に実習の成果を見ていただき、評価をいただきます。
もちろん指導案などもきっちり仕上げます。事前に準備した指導案からは大幅に改訂されたものの、事前に指導案の書き方などを調べていたのは大きかったと思います。
実習生同士でも模擬授業を行い合って意見交換をしたり、本番の研究授業を見学させていただけたりしたのは大変勉強になりました。生徒の目線で実習生の授業を見ると沢山改善点が見つかりますが、いざ教壇に立つと難しいものですね。
私は実習生の中でも大トリで、周りが次々と解放されていく中、1人緊張の中で過ごしました。先ほども述べましたが、私は授業を行えば行うほど緊張していくタイプだったので、前日は在学中の恩師に「緊張が……吐きそうです……」と泣きつきました。現実逃避!と言って全然関係のない話を永遠とお話してくださったのが有難かったです。
研究授業中のことは緊張しすぎて何も覚えておらず、終わった後の反省会でも「反省点はありますか?」と聞かれて「すみません……何も……何も覚えていなくて…………」とお答えしてしまいました。すごく困りました。
見に来てくださった先生方に反省点を聞き込みしてようやくじわじわと思い出すような感じでした。多くの先生方にお褒めの言葉もいただき、嬉しかったとともにここでも実感と評価のギャップが不思議な感覚でした。
どうも褒め言葉は脳がスルーしてしまいますね……。
研究授業が最後の授業でしたので、その後は先生方に挨拶をして私の教育実習が終わりました。大変でしたが、とても楽しい3週間でした。
実習中に使用したもの・準備が必要だったものなど
実習前・実習中に買ったものや、持って行ったものなどです。使った記憶のあるモノをメインに書き残しておきます。
1.チョークケース
支給される場合もありますし、黒板ではなくホワイトボードの場合もあるので、全員必須ではないでしょう。最近では電子黒板の学校も増えていると思いますし。
私の場合は基本的に黒板を使っての授業だったのですが、それぞれの教室にあるものは短くて使い物にならなかったので、持ち歩くのにケースがあると便利でした。
チョークケースで調べても色々出てくると思いますが、私は100均でプラスチック製のカードケースを買ったら丁度よかったです。
2.薄型のバインダー
生徒がノートにとることをイメージした板書を書きたかったので、板書案は全てルーズリーフにまとめたのですが、これを授業に持っていくときに厚いバインダーだとかさばるので薄いモノを用意しました。
こういう↓↓↓やつです。
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3.クリアファイル
資料がだんだん増えていくのでいくつか持っておくと便利です。
指導案などをファイルに入れて先生にお渡ししたりすることもあったので、無地無色透明のモノを使っていました。
4.クリップボード
他の実習生や先生方の授業を見学する際などに便利です。もともと持っていたものがシンプルでブナンだったので、そのまま持っていきました。
5.キャリングケース/トートバッグ
移動時に大きなカバンを持つわけにもいかず、とはいえPC, ノート, 教科書, プリント……と持ち物が多くなってしまうことが多いので、私はキャリングケースを使っていました。買った後に「ノートPCがぴったり入る……!」と気づいて感動しました。
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買ったのはこれじゃないけどイメージ
スライドなどを授業中に使用する予定のある方はPCの持ち運びなどについても考えておくとよいと思います。PC周りの扱いは実習先によって変わってくると思うので、事前の打ち合わせの時に自分のPCをどこまで使っていいのか・使わなくてはならないのか確認できると嬉しいですね。
トートバッグの実習生も多かったと思います。
6.メモ帳
必須です。どう考えても必須。
私はA5のリングノートを使っていました。介護実習の時は両手が空けられるようにポケットに入るサイズを使用していたのですが、教育実習のときはキャリングケースを使うので少し大きめでも問題ないなと思ったので、このサイズにしました。
7.大きめの付箋
先生方も忙しく実習生も忙しいので直接会うことが出来ず、連絡に付箋を使用することがしばしばあり、書き込める付箋を一つポケットに忍ばせておくと便利でした。
飛ばないように机や渡す資料にペッと貼っておけるのが良いところ。
LINEなんかも連絡に使用していたのですが、(実習先の生徒は基本的にスマホ禁止だったので)生徒の前で堂々と使うわけにもいかず……。
8.ストッキング
これは女性限定ですかね。
黒板の下の方書くのに膝をついたり、一日中歩き回ったりしていたからか、ストッキングの消費がめちゃくちゃに早かったです。平日は忙しくて買いに行く暇はあまりないですし、事前に多めに用意しておいても良いと思います。
突然の雨や伝線に備えて1,2足カバンに入れておくと安心ですね。汚いモノや伝線してしまったので教壇に立つのはちょっと恥ずかしい……。
服装関連で言うとスーツは2着、ワイシャツは3枚程度用意しました。チョークですごく汚れるので1着で3週間は大変かもしれません。
時期によってはクールビズだったりするので、打ち合わせのときに服装についても確認が取れると嬉しいですね。私の実習先も9月中はノーネクタイなどが許されていました。
9.予備のマスク
感染症対策としてマスクの着用が必須でした。
チョークを触った手で誤ってマスクのズレを直したりすると、鼻のあたりが汚れてしまってみっともないのでいくつか予備を持っていっていました。
10.折り紙・厚紙・画用紙・ハサミ・のり
演示実験は許されたのでよくやったのですが、顧問に「工作して準備に時間かけた感出すと、研究授業の評価上がったりするよね〜、実習生って」などと言われたので「マジッすか。やります」と言って実験が見やすくなるようにいくつか工作しました。
実際に評価が上がったのかは知りませんが、好感度は上がりそうな感じがしました。
ハサミやのりなんかは、工作しなくてもあると便利かもしれません。
11.印鑑
必須です。忘れるとそこそこ困ります。とはいえ印鑑常備しとらん大学生の方が少ないのかしら……?分かりません。
実習後
実習後は基本的に大学の指示に従います。
私の場合はレポートの提出がありましたね。
どこの大学・どこの実習先でも行うであろうことはお礼状の送付でしょうか。
お世話になった先生方にお手紙を書きます。私は校長先生と指導教員宛に書きました。クラスの生徒達宛に手紙を出す方も居るみたいです。
書き方はググればいくらでも出てきますので、感謝の気持ちを込めて書きましょう。大体実習が終わって2週間以内に出したいところ、らしいです。私は1週間後くらいに送った記憶があります。
ここまでで教育実習関連が全て終了となります。
おわりに
自称スーパーラッキーガールである私の場合、何度も述べている通り環境ガチャと指導教員ガチャで大勝利したことが幸運中の幸運でして、確かに忙しく大変でしたが楽しかったなという気持ちも大きいです。
教師視点で学校を、特に授業を見ると生徒の頃には気づかなかった新しい発見がたくさんあって面白かったです。
私は教員になると決めて実習にいったわけではありませんでした。実習最初に教頭先生に「適性があるかどうか、自分で確かめてみてください」と言われましたが、「3週間じゃ分からん」というのが率直な感想です。
とはいえ普段経験しないことを沢山やることで、自分の得意なこと・苦手なことがいくつか新たに発見できたことも確かです。就活前にこういう経験が出来たのは自己分析をするのに良かったのかな、と思います。
もう一回行きたいか、と言われると……いや、もう一回くらいなら全然いけます。1年通してやったら結構面白いだろうなと思います。1回くらい「上手く出来た!!」って授業が出来るまでやってみたいな、と思ったりもします。
でも学校に就職しますか?40年やりますか?別の学校でも働けますか?と言われるとちょっと考える時間が必要そうです。
私が教育実習をそこまで苦しまずに終えられたのは母校だったから、私のことを理解している先生方が居たから、励まし合える友人が居たからというのがめちゃくちゃ大きいと思います。生徒たちのレベルや校風、実習先独自の制度なんかは事前に聞かなくても大体わかりますし、先生方の顔と名前を新たに覚えなくても良かったことと、校内のどこに何があるのか分かっているのは結構な楽ポイントだったんじゃないかと考えています。
それから、授業実習の準備に十分な時間を割けることができたというのも大きいです。新任の先生とお話しする機会がありましたが、授業以外の仕事に追われて授業準備を十分にできないのが大変そうでした。
私はひとまず院進するので教師になるかどうかを決めるのはもう少し先の話になりますが、現状では覚悟が足りないな、というお気持ちです。
教員という職に対して大きくマイナスイメージを持つような実習にはなりませんでしたが、「割に合わないな」と思うことはありましたし、その「合わなさ」をカバー出来るほどの情熱とか意思とかそういうものが私にはありません。お金もそうだし、外部からの評価も「割に合わない」。
「楽しかった〜!!」という一時の感情で就く職でもないと思うんですよね。「楽しさ」は実習生だから得られた部分が大きいので。
「割に合わない」が少しでも解消されれば、ちょっとは教員増えるんでしょうか……?でも、この世の職って大抵割に合わなそうな気もします。え、社会ってつらい……。
さて、来年度以降実習へ向かう方へ。
ガチャ運のために徳だけは積んでおきましょう。
明日のアドカレは~?
明日はうしくんの記事です。
ロケットリーグについて書くみたいですね。